神経細胞は他の神経細胞と結びついて神経回路をつくります。そして神経回路どうしの接点をシナプスといいます。
このシナプスが長期にわたってしっかりと結びついて伝達効率が上昇する現象を、長期増強(LTP=long term potentiation)といいます。
持続のながいLTPを発生させ、容易に想起できる長期記憶をつくるためには、海馬の神経細胞を繰り返し刺激する必要があります。
繰り返し同じ情報が送り込まれると、海馬はそれが必要な情報と判断し、長期記憶をつくるのです。
長期記憶としてインプットしたものの、その情報を放置したままにすると、すぐ「忘却」が始まります。
忘却が進まずに残っている間に、反復するためには、反復までの時間を短くする必要があります。
これを解決するスキルが速読なのです。速読のスキルを使えば、反復までの時間を短くできるのです。