速読の種類
■いろいろな速読
インターネットで「速読」と検索するといろいろなページがヒットします。
それぞれのページがいろいろなことが書かれていて、初めて速読を学ぼうとする方の中にはどれが正しい情報なのか混乱する方も多いでしょう。
また速読に対する巷のイメージにもネガティブなものも含めいろいろなものがあります。
「1冊5分で読める」、「ナナメ読み」、「一部の天才のみができる読書方法」、「あんなのは読んだつもりになっているだけ」、「いやいや速くてもしっかりと読める」などなど・・・。
これらの混乱は「速読」ということばにいくつもの意味があるからです。
実は速読は大きく分けて2つに分けられます。 ひとつは「飛ばし読みを含むもの」そしてもうひとつが「全文を読むもの」です。
■その1-飛ばし読みを含むもの
速読と言われてパッと思い浮かぶのがこの方法ではないでしょうか。
「ナナメ読み」、「漢字飛ばし読み」などと呼ばれる方法もここに分類されます。
また、人の目は見たいものを見ることができるという能力があります。
繁華街などで友人と待ち合わせをしているときに沢山の人の中からパッと友人の顔が目に入ってくるという経験をお持ちの方も多いでしょう。
この能力を読書に活かし、文章を眺めるように見ながら自分が目に付いたキーワードの部分だけを読むという方法もあります。
これらの読み方も、慣れてくれば文章の概要程度なら読み取れるようになりますが、勘違いや不正確な読みの部分も多く、小説や試験問題などの「しっかりと読まなければいけない文章」には向きません。
逆に内容の薄いビジネス書(最近のビジネス書では全部を読む必要のないものも多い)を読む場合や、既読の資料から特定の部分を探すような場合には向いています。
読むスピードそのものを上げるわけではないので、練習はさほど必要もなく、この速読の講座は短期間(1~2日程度)で終わるものが多いようです。
■その2-全文を読むもの
飛ばし読みをせずに文章全体を読むもので、当スクールもこの速読を行っています。
これができるようになるには、効率のよい文字の見方、文章理解の高速化、記憶力の向上などの能力が必要となるため、どうしても習得には数ヶ月程度の期間はかかりますが、全文を読むため、小説なども味わって読めますし、試験問題や大切な仕事上の書類などの「しっかりと読まなければいけない文章」もスピーディに読めます。
■全文読みでも読んでいないものもある
「全文読み」と謳ってはいても、実は読んでいない速読もあります。
「見えた」と「読めた」を混同しているものがあるからです。
速読では、効率のよい文字の見方ができるようになる必要がありますが、文字が「見えた」からといって、「読めた」わけではありません。きちんと「読めた」と言えるには効率のよい文字の見方ができた上で、初見の本をたくさん読むことを通して文章理解の高速化や記憶力の強化などが必要となります。
ところがこの部分をほとんど行わない速読もあります。
これは全文を「読む」というよりも「目を通す」に近い読み方で、理解度はいまひとつです。
たくさんの本を揃えることの難しい通信教材などの多くでは、この速読を行っています。
これらをまとめるとこうなります。
■自分にあった速読を選ぶことが大切
ひとことに「速読」といっても、このようにさまざまな読み方があります。 「速読にはいろんな流派がある」などと言われるのもこのためです。 これから速読を学習しようとされる方は、自分がどのような能力を求めているのか、学べる期間はどれくらいなのか、それらを考慮して間違いのない選択をしてください。
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