トレーニング体験記 (1)
活字離れの典型的な人間が今では
「あっ、よく分かる」
セミナーに通い始めて2ヶ月程たって、司馬遼太郎の「街道を行く」を、何となく読んでいた時のことです。
不思議なくらい文章が広い範囲で目に飛び込んでき、内容が明瞭に頭に入ってきたのです。
私は銀行で為替業務をしているので、おさらいの意味で学生時代の法律書に目を通してみたのですが、大学を出て数年、その間、すっかり「活字離れ」の典型人間になっており、正直なところ、少し厚い本を見ただけで嫌気がさし読むのが面倒になっていました。
「本を読むのが速くなれば、読書するのが億劫でなくなるかも知れない。そうすれば法律書も…」と、こんな気持ちからセミナーに通い始めました。
教室では、小学生から社会人の方まで、どんどん本を読んでいました。
最初はその速さに圧倒されてしまいました。
でも自分のスピードも少しづつ上がってきたので、だんだん楽しくなってきました。
こんな能力が今まで私に埋もれていたのかと思うと、不思議でした。
そして先程の「街道を行く」の体験でした。
司馬文学の面白さのシンは、一冊の本を書くのにトラック一台分の資料に目を通す、と言われているところにあると思いますが、その100分の1の読書量にでもあやかれたら、そんな望みを持ち始めている今日この頃です。
鈴木 綾子さん
会社員(みずほ銀行勤務)
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