ならし読み
■まずは自分の読書を知ろう
いよいよここから速読のトレーニングです。
この段階は急がずに、普通に読んでください。
最初から先を急ぎすぎるとしっかりとした力は付きません。
始めは「現在の自分の読書を知る」
現在の自分の力を知らなくてはこれからのトレーニングの基準がわかりません。
大切な段階ですので、気を抜かずに行ってください。
用意する本はジャンルはどんなものでも構わないのですが、あまり難しすぎず、分量は5~10分程度で読めるもの。
小説などの場合は最後まで読む必要はなく、読みかけの一部でもかまいません。
その本を
1.本を普段通りに読み、それにかかった時間を計ってください。
2.読み終わったら、本の内容を記憶を頼りにできるだけ詳しく書き出してください。
やることはこれだけです。
ただし、条件がいくつかあります。
本を読む際は、急がず、普段通り。
とはいっても、なんとなくダラダラという感じではなく、集中し、内容をしっかりと頭の中で思い描きながら読みます。
次の段階で内容を書き出しますが、それを意識して「覚えながら読む」のではなく、
書き出しのことは意識せずにあくまで普段通りのペースで読んでください。
内容の書き出しは、最低でも600字程度は書き出しましょう。
その際、パソコンなどは使わずに必ず手書きでノートなどに書いてください。
また、思い出せない漢字は調べたりせず、ひらがなで構わないので、読み終わってからすぐにどんどん書き出してください。
いい加減でいいというわけではありませんが、あまり厳密になる必要もありません。
また、どうしても600字程度が書けずに話は終わってしまうという方は、
シーンの断片を箇条書きでも構わないので、がんばって書けるだけ書き出してください。
しっかりと内容を書き出せたでしょうか?
余裕で書き出せたという方もいれば、あまり細かいところは覚えていなくて大変だった、という方もいるかとは思います。
これが現在のあなたが1回の読書で読み取れる量です。
トレーニング終了時は、この量を落とさずに、数倍のスピードで読めるようになることが目的です。
トレーニングはこの後すぐに「ならし読み2」に進んでもかまいません。
■読書スピードの計算
最後に1分間に何文字読めたかを計算してください。
本の文字数を調べ、それを読むのにかかった秒数で割り、
60をかけたものが、あなたが1分間に読んだ文字数です。
例えば、
3500文字の本を6分22秒かけて読んだ場合
3500(文字)÷382(秒)=9.16
9.16×60=549.7
となり、この本を1分間に約550文字のペースで読んだことになります。
本によって読むペースも違ってくるので、何冊か行い、平均を出しておいてください。
本の文字数もご自分でのトレーニングでは「おおよそ」でかまいません。
本をパラパラめくり、平均的な文字数と思われるページの文字数を数え、それにページ数をかけるくらいで大丈夫です。
ネット上にある文章でのトレーニングの場合は、
一度、ワードなどのワープロソフトにコピーして、文字数カウント機能を使うのも便利です。
速読法について
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- 理解力トレーニングが進んだら
- どこでもできるトレーニング
- イメージ力を鍛える
- 記憶力を鍛える
- 国語力をつける・内容を頭に残す
- 新聞を読もう
- 多読こそもっとも重要なトレーニング
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