速読法について
ケイコとマナブ取材記事(1) 【リクルート】
同校では、誰もが普通の読書感覚で速く読んで、十分に理解できることをモットーにしている。そのために一目で見る文字の範囲を広げ、それに要する時間を縮めて、読む速度を上げていく訓練を行う。一瞬でとらえる視野を拡大するために、ラインや記号を使って、できるだけたくさん視野に入れる訓練をまず行う。そして視野停留時間を短縮する訓練や、目を速く動かして、視点を移動する時間を短縮する訓練などを行う。この訓練を専門家の指導のもとで行えば、速読は誰でも無理なく身につけられるという。
速読を勉強してみようと思ったきっかけは何ですか?
福本: | 昔から本が好きだったんですが、取りたい資格があったというのが一番の理由ですね。 |
渡辺: | 私も資格試験を目指していたのですが、「速読をやると試験参考書なども速く読めて、とっても有利よ」って、友達に云われたんです。私は読むのが結構遅くて、新聞でも読み切れないでいたんです。そんなことでは試験に通るはずがない、と思って、半信半疑ながらも速読の教室に通い始めました。で、びっくりしましたね。最初は記号などを使って視野を広げる訓練などから始まり、1週間に2回2時間ずつ、かなり集中的やっていたんですが、ある日、急に読む速度が速くなりました。だって朝の電車では30ページしか読めかったのに、帰りの電車の中では40ページも読みこなしていたんですよ。 |
赤松: | そうなんですよね。速く読む訓練をしていると突然、能力がアップしてくる。私は薬剤師をやっていますが、薬の説明書などの大量の文献を読まなくてはならないんです。時間がないですから、これがもっと速く読めたらなあ、と思っていたんです。視点を速く移動する訓練は、目を速く動かしながら、内容もきちんと理解することを求められますよね。これがちゃんとできるようになったとき、急に速く読めるようになるんだと思います。 |
福本: | 私は10年ほど前に速読と記憶法を1年間勉強したのですが、一度自分のものにしてしまうと、速読の力は失われることがないのがいいですね。自転車の乗り方を覚えたら一生忘れないのと同じかな。今も仕事に役立てています。 |
赤松: | 私は去年6月に始めましたが、かなり即効性があって、電車の往復15分間で、厚く難しい本を3回ほど読むことが出来るようになりました。で、ケアマネージャーの試験も1回でパス、速読の先生の友人からの医療関係講師の話もあり、未来が開けてきました。 |
渡辺: | カリキュラムは、無理なく順を追って訓練するので、とてもやりやすかったですね。 |
福本: | 速読には集中力が必要なんですが、集中力をつける呼吸法なども教えていただいて、今、とても役に立っています。絵画や図形のイメージ訓練は記憶力アップに役立っていると思いますね。 |
渡辺: | 仕事をしているので、フリータイム制の授業は通いやすかったです。教室には10人から15人くらいの生徒がいるんですが、訓練中は物音ひとつしないくらい真剣になります。マイペースでやれるのが、とても良いんじゃないでしょうか。 |
授業は、最初はひらがなの多い本から入り、だんだんと文庫本など一般の本にレベルアップしていく。300ページくらいの厚い本を十数分で読んでしまう受講生も少なくない。速読の後は、内容を記録帳に書き出して、中身もしっかり理解していることを確認。参考書なども、速く正確に読めるので試験勉強にはとても有利だ。
速読法を日々仕事に役立てている人も多い。資料を見ながらのパソコン入力も正確に短時間できるようになる。また、速読法の訓練を行っていると、集中力がつき記憶力がアップするという。同校では記憶法のコースを設けており、両方を併習する人も多い。
同校では、誰もが普通の読書感覚で速く読んで、十分に理解できることをモットーにしている。そのために一目で見る文字の範囲を広げ、それに要する時間を縮めて、読む速度を上げていく訓練を行う。一瞬でとらえる視野を拡大するために、ラインや記号を使って、できるだけたくさん視野に入れる訓練をまず行う。そして視野停留時間を短縮する訓練や、目を速く動かして、視点を移動する時間を短縮する訓練などを行う。この訓練を専門家の指導のもとで行えば、速読は誰でも無理なく身につけられるという。
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